『視覚マーケティングのススメ』ウジトモコ(著)

デザインが売上に貢献するということを解説している。デザイナーのための本というよりも、ノンデザイナーがデザインに投資するべき理由を紹介しているという印象。タイトルにあるとおり、マーケティングやブランディングをデザインによって成長させていくという考え方。デザインの概要とちょっとした事例を知りたいときには役立つだろう。デザインはお金にならないと思い込んでいる経営者やプロジェクトリーダーには新しい考え方を提供してくれる。既にデザインの必要性を感じていて、具体的なデザインの手法や注意点について知りたい場合は『なるほどデザイン』筒井美希、『ノンデザイナーズ・デザインブック』ロビン・ウィリアムズあたりがよいだろう。

ただし、すべて白黒なので具体的なデザイン事例の話について紹介しているページの説得力が欠ける。デザインが実際に売上に貢献している事例を知るには別の書籍が必要だろう。前半のデザインに投資するべき理由について語られる部分も冗長な感じがいなめない。章を割いて語るよりも、前書きでコンパクトに紹介するだけでよいのではないか。本書を手に取る人は既にデザインの重要性を多かれ少なかれ感じているはずなので、デザインによって売上を伸ばしたABテストの結果などを豊富に盛り込んだ方が説得力はあがり、説教臭さが減るだろう。まったくデザインに興味がなく、お金をかける理由がわからないという人は目を通しておくとよい。

●クロスメディア・パブリッシング(インプレス)・1,296円

 


シェアはお気軽にどうぞ。
Twitter以外でのシェアはURLをコピペでお願いします。

 

ほかの記事も読んでみる